2007/07/01(日)
庭仕事、仲人宅、カレー』
彼女は静かに出勤した。何事もなかったかのように。
これは痛みに無自覚にしているということなのだろうか。
おそらく僕も彼女もそうすることを選んだ。
彼女には図書館に行くと言ったが、今日はそのあとに実家に行く予定。
あまり実家に行ってばかりもいられないが、
家で一人でいても落ち込むばかりだ。
それにまた変な症状がいつでてくるかもわからない。あれは恐かった。
胸の奥から押し寄せる不安の波。もうこりごりだ。こんな生活。
そして今日くらいはのんびりしたい。

11時に彼女が出た直後、
僕も昼食のドーナツを持参して図書館をスルーして実家へ。
タンポポとりに励む。一心不乱の庭作業。
とても気分が良かった。大好きな作業だ。
腰は痛いが、一日中でもしていたい。
こういう単純作業がもしかしたら向いているのか。
何も考えず、同じことを繰り返すと言うことが。でも飽きるだろう。
ただ知的労働はもうできないかもしれないと漠然と思った。
彼女から携帯にメール。人身事故で地下鉄が止まっていると言う。
送って行こうかと誘ったが、いいと断られた。
でも昨晩の過呼吸の影響は感じられない。

庭作業終了後、妹が昼食にチキンライスを作ってくれた。
ドーナツと一緒に食べた。
そして親戚の土産のかまぼこをたらふる食べた後、
妹は急に自転車で外出すると言う。僕も一緒だと。
それは僕の仲人的存在の昔の上司の家。
彼の奥さんと僕の母が高校の同級生で、家も近所。
おまけに妹まで甥の誕生の際に世話になっていた。
家族ぐるみと言っていいだろうか。
僕の失業の際にも母が彼に相談してみては、と言っていた。
彼はマスコミ関連の会社に定年まで勤務していたからだ。

自転車で5分。庭作業をしていた元上司は、庭に僕ら3人を案内し、
奥さんも一緒に、麦茶、メロン、珈琲という豪勢なおもてなしを受けた。
甥は全く遠慮しなかった。僕は遠慮ばかり。
おまけにこういう目上の存在とは久々に会話した。
半分引きこもっているような状態だった僕は
対人コミュニケーションがとれなくなっていた。
異常に緊張するし、気の利いた台詞が一つも出てこないで、
ただひたすら相づちを打つだけ。
これで再就職なんてできるのだろうか?
何だか激しくダメージを受けた。

実家に戻ると猛烈な睡魔。
昨日の遠出と、昨晩眠れなかったのと、人と会って疲れたのとが原因。
実家で30分ほど昼寝。昼寝は久々だったが気持ちよかった。
もしかしたら、笹かまぼこに入っていたアルコールのせいかも
しれないと後になって気付いた。
昼寝から目覚めると甥が遊ぼうというので、回り将棋をした。
そして携帯ゲームにはまった。そうこうしているうちにもう7時。
妹が昼から仕込んでいたスープカレーをごちそうになる。

彼女の分までもらって9時に帰宅。
テレビで映画「明日の記憶」を見た。
樋口可南子に涙。旦那の分まで頑張って行く献身的な妻。
渡辺謙もさすがにうまい。
先日の服役囚のもそうだったが、人生に傷を負った男がよく似合う。
少しばかり生きる勇気をもらった。
僕は全然健常者で、もっと人生を謳歌する権利がある。
明日からまた僕も頑張ろう。きっといいこともあるだろう。
彼女とは昨晩のこともあったので、何も会話せずに就寝。












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