2007/07/02(月)
銀行、HW、代理店、一人で』
月曜の朝、いつものように起きたが彼女が起きてこない。
何とお休みだと言う。起こしてしまったが、僕はいつものように準備。

朝刊に大手広告代理店の求人広告。これを待っていたような気になる。
ここに入れば全員が納得できるのだが、そうは問屋がおろさない。
僕は経験者でもなければ40歳以下でもない。でも応募はするつもりだ。

外はいい天気だった。
汗ばむ陽気の中、僕は自転車で外出することにした。
まずは今日までの期限の住民税の納付に銀行へ。
最寄りの銀行の支店はものすごく混んでいた。
月初の月曜日の朝だったのだ。
かなり待たされたあげく、1分で払い込み終了。
前年の給料に比例しての金額で、
おまけに税率が上がったのでかなりの金額を支払った。
それもまだあと3回もある。早く就職して会社に払ってもらわないと。
やはり僕は依存しなければ生きていけない。

いったん自宅の駐車場に戻った。暑くて死にそうだった。
でも自宅には戻らなかった。
彼女に黙って出てきたので夕方までは意地でも戻らない。
僕が一生懸命活動している姿を見せなければならない。
駐車場にあった僕の車の中からイヤフォンを持ってきた。
今日はiPod持参だ。勢い良くペタルを再度こぎ出した。
向かうは、ハローワーク。何だかいい予感がしていた。
それにしても暑い。熱中症になりそうだ。それでも黙って進んだ。

案外早く目的地に着いてしまった。すぐにPCで検索。
新着情報の中に、条件のいい広告代理店を見つけて印刷した。
その後、軽トラックの運転手や、マットの交換までも印刷した。
もう何でも良かった。働けさえすれば。無職はもうごめんだった。
その点で冷静さは失っていたかもしれない。
おまけに適職すらわからなくなっていた。
1時間後、建物を出る際に自動販売機でスポーツドリンクを買い、
今日も持参したドーナツの残りを近所の公園で食べた。
同じように求人の紙を見ながらベンチに座る男性の姿があった。
世間から見ればおちこぼれなのだろう。
何て馬鹿なことをしたのだと激しく後悔する。
でもそんなことは過ぎたこと。
そう考えるとやるだけやってしまおうという気持ちになった。
何だかここ数日は少しばかり考えが前向きだ。

前向きついでにハローワークに戻って紹介状をもらうことにした。
先程の広告代理店だ。何事もチャレンジだ。経験だ。
30分も待たされた。多数の利用者が順番を待っていた。
紹介状はすぐにもらうことができた。
これを履歴書と職務経歴書と一緒に送ろう。
ただどんな会社かものすごく気になった。
そこで、その会社を実際に見に行くことにした。
暑い中、また自転車で中心街へと向かった。
放置している自転車はまだあった。
でももう見る影もなくボロボロだった。

会社はビルの7階にあった。
冷房もなさそうで、何だか怪しげな雰囲気が漂っていた。
ドアの前まで行ってみたが、
煙草を片手に4人の男性が雑談をしている様子のみ。
職場環境としては良いとは言えない。
ただ紹介状をもらった手前応募だけはしなくては。

その後、大きな公園の木陰のベンチで1時間ばかり考え事。
多くのことが頭をよぎった。多くの人が目の前をよぎった。
生きている実感はあった。でも何かが足りない。そう、労働だった。
たっぷり休憩をとった公園を後にして、
CD店とバーゲン開催中のセレクトショップに行ったが収穫なし。
というか、欲しいものが何ひとつなかった。中古盤屋にもなかった。

午後4時、自宅に戻ろうと、川沿いをまた自転車で走った。
直射日光が暑かった。橋の下で少し涼んだ。
彼女からメール。そういえばハローワークから僕が送ったのだった。
もう済んだこと。会社のサイトを見てもらいたかっただけだった。
午後5時。汗まみれになって帰宅。薄着になってベランダで涼んだ。
その後、彼女と失業の話を積極的にした。
こんなにも熱く語ったのは実は初めてだった。
認定日について異常なほどショックを受けたが、彼女の勘違いだった。
8時前まで激論。何が僕に向いているかと言うことについて。
人数が少ない職場は危険だということや、
派遣の道もあるということを転職経験が豊富な彼女から教わった。

その後スーパーに刺身等を買い出しに行く。
夕食は僕だけ質素に。彼女は昼食のパンで胃もたれ。
テレビも見ないで、必死に求人検索をする僕。
彼女も全面バックアップ態勢だ。
ものすごく嬉しかった。涙が出そうになった。
また調子に乗ってベッドで抱きついてみた。そして胸にさわった。
軽い抵抗が本当の抵抗になった。僕は別室で一人で欲望を処理した。
彼女がいるという現実でこのような処理は生まれて初めてだった。
そういう意味ではもう彼女は彼女ではないのかもしれない。












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